気がつけば1年あっという間のハピプリ。
今年も年間総集編の感想を述べていこうと思います。
今年は何かと賛否両論の作品でしたが、それじゃレッツゴー!
(C)ABC・東映アニメーション
キャラクター編
愛乃めぐみ・人のために頑張るポジティブぶりは立派な模範キャラ最初はめぐみから。「人のためならしっかりと取り組むタイプ」とされるように、ストーリーに多く貢献した正統派主人公。この積極的な姿勢は女児なら誰でも身近に感じる大らか振りで溶け込みやすいところもありました。ただしお人よし過ぎてドジを踏むこともしばしばありましたが、めげずに進んでいく前向きな姿はめぐみの長所を浮き彫りにさせていました。それゆえに愛情を注ぐ姿は終盤の盛り上がりに貢献。ハピプリはめぐみなしでは語れないといっても過言ではありません。
めぐみを演じた中島愛さんは、音楽業を休止してまでもプリキュアに打ち込む姿勢は気合い十分。アンラブリーのときは声を使い分けるなど実力をつけてきました。この努力を無駄にせず、更に実力をつけてほしいですね。できれば音楽業も随時やってほしいです。歌唱力も伊達ではないのですから。
白雪ひめ・最弱からの成長振りは彼女を示す象徴お次はひめ。初登場の頃は「弱っちくて何もできなさそう」と冷やかされる弱々しさのオーラが漂っていましたが、人の運命が梶を取って成長するプロセスは彼女の大きな特徴でした。成長していくうちにあざとさやツンデレっぽい言動もひめらしさを醸し出していた要素はオマージュがあるもののオリジナリティを出していました。本名:ヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・スカイというかなり難儀かつ長い名前を覚えられたら「すごい!」と尊敬してしまいますね(私は覚えられなさそうだ)。
ひめを演じた潘めぐみさんは多数のアニメ作品に出演中ですが、更に『手裏剣戦隊ニンニンジャー』では敵キャラの声で出演。しばらく快進撃は終わらなさそうです。とはいえ、プリキュアにおける潘恵子さんとの母娘共演を果たせなかったのが私にとって唯一の心残り……。
大森ゆうこ・癒し系を通した楽観的かつ歌姫次はゆうこです。このような楽観的キャラは誰にも愛される癒し系として親しまれました。物事の例えにご飯など食べ物を使う姿勢は弁当屋の娘らしいゆうこらしさ。ハニー初登場時には歌って戦闘するスタイルは『アイカツ』などに対抗したのか、当時衝撃的な印象を与えていました。「ごはんの歌」の次は4人で歌う「イノセントハーモニー」。できればソロ曲をもう1曲プラスすれば個人的にはよかったかも。
ゆうこを演じた北川里奈さんは、スタート当時にはキャストが発表されず無名の若手新人を起用したことで多くの憶測が飛び交うほどでした。フタを開けてみれば歌唱力も高く、本当にサプライズ。プリキュアを演じたことが今後の経験にプラスされることでしょう。
氷川いおな・悲しい過去を背負った少女のやりくり上手が箔に今度はいおなです。ひめとは怨恨を匂わせていた仲でしたが、姉を奪われ自分の思い違いからきた身勝手な行動から来たもの。その勘違いからひめといい感じになったことがいい印象を受けていました。ブルーが出した恋愛禁止令から許可した公認の彼氏や、姉を取り戻すために必死になる悲壮感漂うところもありましたが、なんといっても、金銭感覚が敏感なやりくり上手はいおならしさを上げたファクターでした。
いおな役の戸松遥さんは、同時期に出演した『妖怪ウォッチ』でケータを演じるなど役柄の幅は相当なもの。この作品が人気作になったことやフルタ製菓のCMに出演するなど更に知名度を貢献させました。奇しくも『Goプリ』では次のメインキャラが「はるか」なだけに今後のさらなる活躍に期待!
相楽誠司・プリキュアシリーズで一番貢献した稀有な男子メインキャララストは誠司。幼馴染の設定が当たってストーリーに一番貢献したといっても過言ではありません。作品の性質上女子キャラが圧倒的といった中、男子キャラが貢献するケースは史上初といえるでしょう。あまり出しゃばらず爽やかなキャラはブーイングも少なく、作品に溶け込んでいき中心人物として活躍していきました。従来のシリーズにはなかった要素はハピプリの特徴を取り込んだといえそうです。
誠司役の金本涼輔さんは、多くのモブキャラを演じてようやく射止めたメインキャラ。これをきっかけにいいキャラにめぐり合ってほしいですね。
他にも良くも悪くもストーリーに貢献したのはやはりブルー。この胡散臭さは黒幕のレッドにつながるものでしたが、この伏線がなければ更に批判の的にされていただけに最終回である意味面目を保ったかなと。3幹部やファントム、妖精たちもよかったのですが(3幹部のその後も描かれて一安心でした)、ここからストーリー編に移ります。
ストーリー編ストーリー全般については恋愛要素もよかったのですが、正直過剰な展開からお腹一杯に感じた人もいるようです(私もそうでした)。愛を語れば語るほど満腹感を催して後味がやや悪いように感じて、朝の時間帯や時代がズレたことで評価は半々といえるでしょう。更に3幹部やファントムの早すぎた退場が間延びしたと感じ、メリハリがなくダレた雰囲気は退屈さを覚えていました。ただ、プリキュア10周年おめでとうメッセージの記念企画は懐かしさを感じていました。ホワイトで終わらせるより、歴代妖精たちも出すことで充実感を補ってほしかったです。
そして、キュアエコーェ………。

今年からでしょうか、ハピプリとGoプリの橋渡し。戦隊の恒例行事としてやっているからプリキュアでも取り入れてみたのかもしれません。ハピプリは重さが否めませんでしたから、今度のGoプリはできればやや軽妙路線でいってほしいなぁ。
そんな淡い期待を抱きつつ、注目したい『Goプリ』。今回の反省を活かしつつ、女児のほかに大人でも楽しめる路線になってほしいものです。
「では、ごきげんよう!」